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かんだコラム

文庫本『レッドデータガール』New!        2020-10-29 

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 ときどき立ち寄って、立ち読みで時間潰したり、衝動買いで後で後悔したりするなじみの本屋がある。その日もなにげなく店内に入ったら文庫本のコーナーに『レッドデーターガール』が平積みされていた。ちょっと気になって一冊取り上げ、パラパラとページをくってしまった。

 絶滅危惧種と呼びたくなるような不思議な女の子、それが主人公鈴原泉水子、粟谷中学校三年生。山奥の神社に祖父と暮らしている。麓にある中学校へは神社スタッフに車で送迎して貰っている。極端な人見知り、ちょっとおかしなところがあり、泉水子が触るとコンピューターはフリーズしてしまい、携帯電話もすぐに壊れる。

 インターネットでチェックすると、人気作家・萩原規子が贈る、現代ファンタジーの最高傑作と紹介されていた。ちょっとほっておけず立ち読みの体制に入る。
 読み始めてびっくり、物語始まりの舞台は、熊野古道・南奥駆道なのであった。物語には玉倉山と玉倉神社が登場するが、玉倉山は奥駆南部に位置する玉置山がモデルになっており、この九合目あたりに玉置神社が建っている。
 乗りかかった船なので『レッドデーターガール』は文庫本全6冊を読み上げたおかげで、熊野古道とかかわった日々を懐かしくおもいださせてくれた。少女向けファンタジー(個人的な感想です)に、熊野古道が関わる時代なんだと感心した。
 なんてったって、南奥駆道はぼくにとって、はじめて歩いた「熊野古道」だったのであり、ぼくを熊野に引きずりこんだファンタジーの世界だったからである。


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