岩 崎 元 郎 の


 
   
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九住山と法華院温泉

 九州には日本百名山が6山ある。宮ノ浦岳、開門岳、霧島山(韓国岳)、阿蘇山(高岳)、祖母山、久住山がそれだ。1993年、日本百壱名山登山教室を立ち上げた。この頃、百名山がけっこうブームになっていた。いつどこにでも存在するアンチ派が百名山にもいて、他人が選んだ山を追いかけて登るなんてナンセンスという指弾があったりした。それじゃあ「最後の一座はアナタが選ぶ日本百壱名山」なら文句あるまいと、実は百名山登山を追いかける目的で「日本百壱名山登山教室」を立ち上げたのだった。しかも、その前に「5年間で完登をめざす」という文言をいれた。これが大ヒット、60人が入れる中会議室を用意しておいたのだが入りきらず、急遽120人の大会議室に変更して説明会を実施した。

 旅行会社主導の登山ツアーだから計画は合理的。九州6山は2回に分けて攻略を考えた。宮ノ浦岳、開門岳、韓国岳で1回、阿蘇、祖母、久住山で1回である。宮ノ浦の方は、1日目に羽田から鹿児島経由、屋久島に飛び、淀川小屋まで入る。2日目宮ノ浦岳を越え、新高塚小屋泊、3日目下山したら鹿児島まで戻り、開門岳の麓で泊。4日目開門岳に立ったらえびの高原に移動、5日目韓国岳に立つ。3座クリア。

 阿蘇、祖母、久住山の方は、1日目、熊本空港に飛んだらその足で高岳に登る。2日目北谷登山道から祖母山を往復登山したら、牧ノ戸峠付近まで足を伸ばして泊。3日目牧ノ戸峠から久住山を往復登山、熊本空港に戻る。「5年間で完登をめざす日本壱百壱名山登山教室」は、5年目を予備年とし、1年25山づつ4年間で百山登れるように計画した。前述のように速やかに登ることを念頭にしたプランニングで、予備年を使うことなく4年間で百山プラス自分の選んだ1山に登ることを果たした。日本百名山の百座を足下にすることはできたが、こんなバタバタ登りでは情緒もへったくれもない。久住山に登るなら、法華院温泉に泊まった方が実のある登山になるはずだ。

 前日法華院温泉に浸って英気を養って山頂をめざすか、下って湯舟に手足を伸ばし疲労回復を図ってこその久住山である、と思う。久住山に登るには、牧ノ戸峠からが登り易い。ミヤマキリシマの開花期は、峠の駐車場は車があふれている。

 峠から沓掛山を越え扇ヶ鼻分岐まで1時間10分、星生山南側のトラバース道を30分で久住分かれ、ここから20分の頑張りで久住山山頂1786.8mである。法華院温泉へは九州本土最高峰でもある中岳を越え、稲星山との鞍部から北に下るコースもあるが、足元が悪いので、久住分かれまで戻り北千里浜経由のコースがベターである。山頂から分かれまで15分、法華院温泉山荘まで1時間40分だ。

 法華院温泉は、鎌倉時代の開基。九重山法華院白水寺として栄えた天台宗の一大霊場であったとか。明治になって信仰の山から登山の山に移行した。カルシュウム・マグネシュウム・ナトリュウム硫酸塩泉である。神経痛・筋肉痛・関節炎・五十肩・うちみ・くじき・疲労回復・健康増進・慢性消化器病などに効能あり。湯殿は広くて開放感がある。湯舟にゆったり沈んで手足を伸ばせば、疲労回復間違いなし。翌日、九州自然歩道を長者原へのんびり下る。

                                                         2016.5.15 記

 




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