岩 崎 元 郎 の


 
   
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日影山と芭蕉月待ちの湯

 日影山はチョーマイナーな山である。猿焼山、城ヶ丸と連なる朝日川と戸沢川を分水する道志山塊の支稜上、二万五千分の一地形図「都留」のほぼ中央に位置する山だが、山名の記載はない。『新ハイキング』誌07年12月(626)号の記事を参考にして、16年12月18日歩いてみた。10年前はバスが運行されていなかったが、現在では都留市内循環バスが右周り、左周り共一日3本が運行されている。

 我々は循環バスを利用し、玉川橋で下車、10時10分歩き始めた。とっかかりでうろうろし、アスファルト道路を辿って玉川天神峠に立ったのは10時半。ここからは尾根上の踏み跡を辿る。所々踏み跡が消えるが、尾根上を忠実に辿ればいいので問題無し。ヤブもうるさい程ではなく、トゲの木もブレーキになる程ではなかった。黙々と足を上げているうちに、580m、600m、617mのコブを越えたのであろう、気がつくと日影山への登りにかかっていた。

「このコブ(617m)の先をいったん20mほど下ってから日影山の登りになる。倒木も少なくなり、すっきりした踏み跡になるが、山頂までの標高差約100mはかなりの急登になる。斜度は35~40度くらいあろうか」

 と、新ハイの記事にはある。倒木は少なくなったが、踏み跡はかすかで、足を水平におけるような踏み跡ではない。滑らないよう一歩一歩踏みしめて行かねばならないので、くたびれた。傾斜が落ち、肩のような所に出てようやく休める。左にむかって登ると左手に高い電柱が立っている。その先に大きな電波塔が建っているところが、待望の日影山々頂703mだ。11時45分、我々5人だけの静かな山頂だった。

 15分ほど休んで下山開始。南にむかう尾根上に踏み跡を拾い、コブをいくつか越えた鞍部(というか凹み)に尾根を外して南にむかって下ることを指示する「猿焼山」への小さな道標がある。急な斜面を下って行く不明瞭な踏み跡に踏み込むには、ちょいと思い切りが必要だ。踏み跡を見失わないように目をこらす。ここは尾根を外したのではなく、ここが猿焼山へと伸びる山稜なのである。地形図をみると等高線が横並びになっていて斜面でしかないが、下り切ると等高線が鼻のような形に出っ張ってきて、尾根上の踏み跡を辿るようになる。右往左往したわけではないが、滑らないよう慎重に下ったので小一時間要した。

 尾根上の踏み跡を辿れば594mのコブを越え、戸沢天神峠に下る。左にむかえばすぐ車道に出る。車道を辿り、橋を渡った先を左に行けば「芭蕉月待ちの湯」が待っている。13時半、バス停の時刻表をみると14:07とあったので、入浴休憩は断念し、ベンチに腰を降ろしてバスが来るのを待った。バスは14:06に姿を現し、14:07に我々を乗せて都留市駅にむかってスタートした。

 都留市温泉「芭蕉月待ちの湯」は、天然温泉である。アルカリ性単純温泉、湧出温度は35.4℃、ゆっくり長時間浸かっていることによる効果があるそうだ。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打ち身、くじき、慢性消化器病に効くらしい。今回は入浴できなかったが、次回は猿焼山を登り、下って入浴という計画を作ろう。

                                                         2017.1.15 記




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