岩 崎 元 郎 の


 
   
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鐘撞堂山と金山温泉

 東武東上線の終点、寄居駅の北側に位置する標高330.2mのたおやかな山。広々とした山頂はナベ山行に絶好のロケーション、わが遠足倶楽部全盛の頃は望年山行という名目、あるいは新春山行という幟を立てて、20人、30人でナベを囲んだものだ。ちなみに「望年」とは、行く年を忘れる忘年ではなく、来る年を望もうという想いを込めての望年山行だった。ナベ山行で盛り上がった鐘撞堂山は、忘れられない一山である。

 コースは三つ四つ挙げられるが、ハイキング初心者にもお勧めできるのは、寄居駅北口からスタートする大正池コース。駅を背に直進してバイパスに出たら右折、天沼陸橋入口交叉点で左折すれば、鐘撞堂山にむかう道だ。その先、駅から30分で大正池につく。さらにもうひと登りで前尾根上に立ち、尾根上を辿ると円良田湖分岐。大正池から30分。ここから5分でナベ会場となる山頂に到着。

 下山は前述の分岐まで戻り、円良田湖畔へ20分足らずだ。南にむかい、羅漢山を越えれば少林寺、さらに南に進めば秩父鉄道の踏切、踏切を渡らず右折して線路沿いの道を辿れば波久礼駅は近い。右上に“かんぽの宿寄居”がみえる。円良田湖畔から少林寺まで50分、もう30分で波久礼駅だ。

 ナベ会場へのアプローチとしては大正池コースがお勧めだが、歩き甲斐あるコースとして八幡山コースを紹介しておく。歩き甲斐があるといっても、山頂まで登り2時間だから、表現がオーバーではある。コースの起点は秩父鉄道桜沢駅。足の便が悪い分、登山者が少なく、静かな山歩きを楽しめる。東京方面からだと東武東上線で寄居まで来て、秩父鉄道に乗り換える。

 駅を出たら八幡神社にむかう。社殿の右裏から登山道に入る。二つめのピークがコース名由来の八幡山。雑木林の尾根道を歩いていると、「山っていいなあ」を実感する。前述のとおり2時間あれば山頂に立つ。

 前述の下山コースとは別に、あまり知られていないコースを紹介しておく。一般の下山コースは南にむかうが、反対に、山頂から北にむかう踏み跡に入る。小さなピークを越えたら左折、西にむかう。その先の鞍部から左に下れば、円良田湖畔にでる。迷わず下れれば40分だ。湖畔沿いに南にむかえば前述の下山コースに合流、少林寺を経て波久礼駅に出る。

 「山と温泉」の「山」は以上、さて「温泉」は、金山温泉。これは波久礼駅の北に建つ“かんぽの宿寄居”のお風呂である。鐘撞堂山の下山口に位置するのが“かんぽの宿寄居”、山と温泉のお似合いの組み合わせではないか。前々から一度泊まりたいと思っていたのだが、家から近すぎて泊まるのはもったいないという思いが先にたって、いつも素通りしていた。しかし、古稀を過ぎればそんな贅沢も許されるはずと、泊まるチャンスを虎視眈々と狙っているところだ。インターネットをみるとかんぽの宿寄居の風呂は天然温泉とあった。アルカリ性単純温泉、筋肉痛・関節痛・腰痛・神経痛・五十肩・冷え症・疲労回復・健康増進に効能がある。湧出量が少ないのか、加水・加温・循環式とあった。鐘撞堂山で望年ナベを囲み、下って金山温泉の湯船に手足を伸ばせば、豊かな来る年を望めるだろう。

                                                       2018.1.15 記



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