岩 崎 元 郎 の


 
   
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瀧山と蔵王温泉

 蔵王連峰は、東北にあって魅力的な山域だ。主峰は熊野岳。名号峰から雁戸山を越え笹谷峠をめざす北蔵王縦走コースは歩き甲斐があり、刈田岳から屏風岳を越え不忘山をめざす南蔵王縦走コースも魅力的だ。どちらも熊野岳を起点にすれば、なかなかのプランであることは誰しも認めるところだろう。

 2018年2月1日~3日、蔵王スキー場に出かけた。3月にグリンデルワルトでスキーの計画があり、そのためのトレーニングである。その前々日だったか、蔵王で火山性地震があり、噴火警戒レベルが2に上がったと報じられた。馬ノ背カルデラから1.2㎞の範囲が規制された。熊野岳は入山できなくなったのだ。草津白根山が突然噴火し、噴石で一人亡くなられた。草津白根山噴火に続いての、蔵王の噴火警戒レベルの引き上げだったから、東北のスキー場は緊張感を強めているという。蔵王温泉も遠刈田温泉もかなりの数の宿泊キャンセルがあったとか。

 ともあれ、熊野岳が入山禁止ということは、前述、縦走コースの起点にできないわけで、プランは台無しだ。ほかにいい山ないかなと、地図に目を走らせていたら、蔵王連峰北西のはずれに瀧山を発見した。なんだなんだ、瀧山があるじゃないか、すっかり忘れていた。現役バリバリの頃、北蔵王を縦走し、南蔵王を縦走し、瀧山も登ったんだ。

 瀧山は標高1362m、山形市民に親しまれる西蔵王を代表する山である。山形駅から西蔵王行きのバスに乗り、土坂地蔵尊前下車、登山口まで30分、前滝コースを登って山頂まで2時間10分。下山は鳥兜山まで縦走し、中央ロープウェイで蔵王温泉に下り、一浴して汗を流したい。山頂から鳥兜山まで2時間弱だ。

 瀧山には2回登っている。一度目は山頂ピストン、2回目に前述のように鳥兜山まで歩き、ロープウェイで蔵王温泉に下った。山頂から鳥兜山までの道すがら、コシアブラをけっこう採取した。コシアブラは知る人ぞ知る、けっこう美味しい山菜である。ぼくもそうおもっているが、よくしられたタラの芽よりコシアブラのテンプラのほうが、美味しいという方は多い。

 蔵王温泉の開湯は西暦110年とか、1900年の歴史を有する由緒ある温泉なのだ。古くは高湯と呼ばれていて、白布温泉、高湯温泉と共に奥羽三高湯に数えられている。泉質は酸性・含硫黄-アルミニュウム-硫酸塩・塩化物泉。源泉は複数あって、温度やPHが少しづつ異なるが、PH1.6前後が多く、強酸性の泉質が特徴。強酸性泉であることで、皮膚病に高い効能があるとされる。肌を白くすることから、「姫の湯」の異名を持つ。

 国内有数の蔵王温泉スキー場を有するので。数十軒の旅館、ホテルが建ちならぶ。ぼくの定宿は、みはらしの宿「故郷」。スタッフは女性がおらず、若い男性のみなので、スッキリ感がある。2月1日、我々が山形駅に到着すると、故郷の送迎バスが待っていてくれた。頭上には青空が広がっている。昨日まで天気悪かったんですよ、とはスタッフの弁。午後のんびり滑る。2日も晴れ、一日楽しく滑る。3日、雲一つ無い快晴。蔵王とは相性がいいようだ。

                                                        2018.2.15 記



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