岩 崎 元 郎 の


 
   
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日ノ出山とつるつる温泉

 多摩川の源流域に連なるのが奥多摩の山々だが、中心といっていいのは多摩川の本流と支流の秋川とを分水する、三頭山、御前山、大岳山を擁する主脈だろう。大岳山からさらに東に尾根は伸び、御岳山、日ノ出山と連なり、その先は大いなる秩父山地が関東平野に沈み込む。日ノ出山は都心からでも手を伸ばせばタッチできる山、奥多摩入門の山なのだ。だからもっと多くの人に登られていい山だと思う。

 登山コースはいくつも挙げられるが、体力に自信がなくなってきた中高年や女性のグループにお勧めしたいのは、ケーブルカーを活用するものだ。青梅線御岳駅の改札口を出たら並走する青梅街道を渡ったさきにバス停がある。バスで数分上がればケーブルカー乗り場滝本駅。ケーブルカーは高度差423.6mを一気に運び上げてくれる、有難い文明の利器だ。若い頃は高度差300mを1時間で登るなんてさしたるアルバイトではなかったが、平均年齢が古稀を過ぎているパーティが、歩いて423.6mを登るとなると2時間以上費やすことは必定だ。ケーブルカーの有難さを実感。

 改札口を出れば、その先には御岳神社の参道が延びている。しっかりコンクリート舗装された道で、時々バイクや宅配の軽トラックが走ってくる。お土産やさんの間を抜け石段を上がれば本殿がある。左手の社務所の前を通り、一段上がればそこが御岳山の頂上。少し戻って日ノ出山へと駒を進める。日の出山方面にも民家は点在し狭いながらも舗装道路だ。宅配便の車がその先でUターンした。山上の町はここまでのようだ。その先は山道だった。よく整備された道をゆっくり登っていけば、左手に東雲山荘が建っている。管理人は常駐していないが、日ノ出町シルバー人材センターに予約すれば使えるらしい。すぐ近くに公衆トイレがあり、その上が標高902mの日出山頂上だ。初心者を自任する人は本コースを登り、つるつる温泉へ下山することをお勧めしたい。

 下り始めはちょっと急で段差が大きかったりするから、バランスが悪くなってきたことを自覚する人は要注意。金毘羅尾根への道から道標に従って、つるつる温泉にむかう。のんびり下っていけば舗装された林道になり三ツ沢集落の分岐に出る。ここを左に行けば、つるつる温泉が待っている。

 初心者にはつるつる温泉への下りをお勧めすることにして、もっと歩きたいという方には金毘羅尾根を五日市に下るか、吉野梅郷へ下り日向和田に出ることをお勧めしよう。いずれのコースも、登りにとれば手ごたえある夏山のトレーニングコースになる。たっぷり汗をかき、下って汗を流す。おあつらえ向きのコースではあるまいか。

 つるつる温泉は、1996年11月にオープンした天然温泉だそうである。地下1500mからくみ上げられたアルカリ性単純温泉(PH9.9)、アルカリ性だからヌルヌル、よくいえばツルツル、「つるつる温泉」と命名されたゆえんだ。筋肉疲労、運動麻痺における筋肉のこわばり、変形性関節症、腰痛症、五十肩、打撲、捻挫、疲労回復、健康増進などなど、山好き御用達の温泉といえそうだ。入浴料は820円。定休日は毎月第3火曜日、6月と12月に4日間程度設備点検のため休業日があるので、要注意。

                                                     2018.5.15 記



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