岩 崎 元 郎 の


 
   
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日光・太郎山と光徳温泉

 分県登山ガイド『栃木県の山』に取り上げられている「太郎山・山王帽子山」の冒頭に、「戦場ヶ原の北東、ひときわ目立つ美形の山が太郎山である」と紹介されている。那須火山帯日光火山群に属する独立峰、標高2367.5m。父親は男体山、母親は女峰山の長男ということで太郎山なんだと言われている。大真名子山、小真名子山も、男体、女峰の子供、太郎山の兄弟になる。

 三百名山の一座であり、存在感のある山容に一度登りたいと思いつつ、十数年前に思いを叶えることができた。中禅寺温泉の民宿に泊まり、宿の車で翌朝新薙登山口まで送ってもらった。三本松バス停から歩けば2時間以上の距離になる。日光三険の一つ新薙を越えて太郎山々頂に立つ。この時は小太郎山から山王帽子山へと縦走、山王峠へと下った。峠からさらに1時間、光徳温泉に辿り着く。歩き甲斐あるコースだった。日帰り入浴ができるので、温泉で汗を流してから、バスで日光駅へと戻った。

 光徳温泉は戦場ヶ原の北、日光アストリアホテルにある。湯元温泉が源泉、湯導管でこの地まで運んでいる。湧出地では80度を超える高温だが、引湯途上で冷め程よい湯温になり、文字通り「源泉かけ流し」。ただし夏場など湯温が下がらない場合は冷却のため加水することもあるらしい。湧出時は無色透明だが、空気に触れると時にアクアブルー、時にエメラルドグリーンのきれいな色になり、目からも癒してくれる。

 泉質は含硫黄・カルシウム・ナトリウム‐硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)、神経痛、筋肉痛、慢性消化器症、慢性婦人病、動脈硬化症、痔疾、糖尿病、疲労回復に効能がある。日帰り入浴もオーケー。12:30~16:30の間で、大人1000円。内湯、露天風呂とも湯船が大きく、ゆったりのんびりできるのがうれしい。周辺はハイキングはもちろん、冬はスノーシューイングも楽しめるアウトドア・スポットだ。日帰り入浴もいいが、できれば一泊、夜、星空を仰ぎみながらの露天風呂など最高だ。

 日光山群を代表する山は、もちろん男体山。日本百名山ということもあり、日光で最初に登る山は男体山という人が多い。ぼく自身もまず男体山を登り、次に女峰山に登り、赤薙山に縦走し、逆に女峰から小真名子山、大真名子山縦走もした。日光白根山に登り、半月山に登り、高山に登り、鳴虫山に登った。登り残していたのが太郎山と山王帽子山、その二山に立った時、日光の山はだいたい登ったな、と自己満足したものだ。

 中部山岳のようにネームバリューある山は少ないが、どの山も個性があって登り甲斐ある。山はともかく、わが国有数の観光地。いまや海外から訪れる方々も含めて、観光客で溢れかえっている。日光駅から先、足の便は車しかない。週末など道路は大渋滞。戦場ヶ原をハイキングしての帰路のこと。夕方の特急スペーシアの指定券を買っていて、時間的に余裕もってバスに乗ったのに大渋滞に捕まった。1時間以上遅れてアウト、なーんていう苦い思い出もある。

 中禅寺湖畔の中禅寺温泉も光徳温泉同様、湯元温泉からの引湯だ。こちらは中禅寺湖畔の観光地にある。華厳の滝も近い。太郎山に登る基地というより、男体山に登るための絶好の基地といえそうだ。

                                                         2019.2.15 記



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